バプテスト誌の五月号表紙に平塚バプテスト教会の「こひつじ食堂」の取り組みの様子が載っていた。ご覧になった方も多いことと思う。
平野健治牧師に尋ねると「こひつじ食堂」は子どももおとなも利用できる地域食堂として昨年の十月から毎月一回、第四金曜日に礼拝堂を開放して始まった取り組みで、地域の困窮や孤食の解消、地域の方々同士の交流の場になっているとのこと。コロナのために今年の一月からは食堂ではなくお弁当配布になったそうだが、最初は五、六十人だった利用者が毎回増え続け、二月は開始四十分ほどで百食のお弁当(二百円)が完売。教会として地域のために何かできたらという思いで始まった活動だけれども、始めてみると多くのボランティア・食材・お菓子・寄付などが、地域・市民団体・企業など、さまざまな場所から集まったという。「教会は地域を助けるだけでなく、地域の助けを受けながら、その活動を行う、相互関係の中にいます」という平野牧師の言葉が心に残った。
新しい礼拝堂の建築が順調に進み、先日は池上通り側に十字架が立てられた。イエス・キリストの喜びの知らせを私たちはどのように紹介し、証ししていくのだろうか。新しい礼拝堂が神さまの働きに用いられることを、みんなで祈り願っていきたい。そのときに何より大切にしたいのは、「新しい礼拝堂が、この地域の方々との間で、あなたの御名をたたえる器とされますように。神さま、あなたが必要とされる働きを起こし、その働きを一緒に担う力を与えてください」という祈りを共にささげていくこと。
「主は言われる。あなたの天幕に場所を広く取り/あなたの住まいの幕を広げ/惜しまず綱を伸ばし、杭を堅く打て」(イザヤ54・1~2)。