1931年伝道開始、日本バプテスト連盟に加盟するプロテスタント教会です

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あけぼの幼稚園
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巻頭言『「命の導き手」への賛美』加藤 誠

   八月三十一日午後の「音楽会な・きもち パートⅢ」は、小学生から九十歳までが個人やグループで参加し、楽しい素敵なファミリーコンサートとなりました。それぞれの賛美に込められた祈りが心に深く伝わってきましたが、特に高齢の方たちが口を大きく開けて笑顔で賛美される姿に、各々の人生の「命の導き手」である方が映し出されているようで心揺さぶられました。

   女性連合機関誌『世の光』(二〇二四年十月号)で鮫島泰子牧師が神戸伊川教会のSさんの証しを紹介されていました。十代で洋裁師に弟子入りし高齢に至るまで細腕一つで身を立ててこられたSさん。戦争と戦後の混乱を生きてこられたSさんは人との付き合いが上手な方ではなく、二十歳でキリスト者になられた後、教会の人間関係につまずいてしばらく教会を離れた時期もあったそうですが、「命の導き手」であるイエスさまから生涯離れることなく、八十四歳の誕生日に次のような「祈り」を教会に残されたそうです。

 「値なく、勲(いさお)しなかったけれども、永遠にメルキデゼクに等しい大祭司なるイエスさまが共にいてくださるゆえに、八十四年のこの生涯、赦されて生かしてくださいました。幾重にも感謝いたします。自分自身に失望します。けれども尊い十字架の贖いを信じます。望んでいる事柄を確信し、まだ見ていない事実を信じつつ、荒れ野を旅することができますように。」

 「命の導き手」(使徒315)は「命の創始者、命の根源」という意味であり、「命を創ってくださった方のみが命の奇跡を起こすことがおできになる」(鮫島牧師)。荒れ野の旅においても、私たちの人生に命の奇跡を起こしてくださる方への信頼をもって歩んでいきたい。

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