『バプテストに未来はあるか?(あるとしたらそれは求める大胆な信仰)』
これは先日、金丸英子先生(西南学院大学神学部)が紹介くださったビル・レナード先生(CBF)の講演テーマである。※CBF(コーポラティブ・バプテスト・フェローシップ)は、原理主義に傾いたSBC(南部バプテスト連盟)を離脱した穏健派グループ。
今、アメリカでは既成教会の礼拝出席者の減少が止まらず、米国プロテスタントの最大教派と言われてきたSBCも例外ではないという。大きな危機感の中でレナード先生は次のような提案や問いかけをしている。
・「バプテストのアイデンティティを再確認する」(私たちは何を大切にしてきたのか? 礼拝、バプテスマ、主の晩餐などの意味を再確認する)
・「教会のある地域の課題に関心を持っているか?」(地域が教会を見出してくれるのを待つのではなく、自分たちから地域に関わっていく)
・「信仰とは何か。キリスト者になるとはどういうことかを考え、明確に語り、行動に移しているか?」
・「福音とはなにか。他者に伝わるようイエスの物語を説教し、紹介しているか?」(社会的周辺の人びとに関わっていったイエスの革新的倫理に立ち戻る)
・「イエスとはだれか?私たちを超える神であり、私たちと共なる神」(ガリラヤ湖畔のイエスの宣言から始める。「神の国は近づいた!」。神の新しい日々が始まっている!)
・「教会だからできる/教会にしかできない働きを考え、生み出していく」
さて、私たちはレナード先生の問いかけにどう応えることができるだろうか。