1967年、教会の多様な働き人を養成するために、東京バプテスト神学校(以下神学校)はそれまでの神学科、教育科に加えて、教会音楽科(以下音楽科)を設置しました。教室は旧日本バプテスト連盟事務所内でした。1987年、大谷レニー先生が音楽科主任となり、本科、専攻科、音楽主事コースの三つのコースをスタート。同時に教室は、大井バプテスト教会内に移転されました。神学科と教育科が途中、宣教団の建物や恵泉バプテスト教会教育館等移転を繰り返しましたが(現在は茗荷谷教会内)、その間、教会音楽科だけは、大井教会の支援を受け続けられました。1991年3月、大谷レニー先生の講義と訓練を受けた私は、同期3名と共に、教会音楽主事コースを修了させていただきました。
毎週土曜日、自宅から一時間半を通う私は、当時教会事務スタッフの小野原直子さんや伊倉すなほさんの祈りにどんなに励まされたことでしょう。また大井教会の信徒の方々、建物を通して、上質で総合的、実践的な学びに与かっていたのです。
新年度4月より神学校は、音楽科の更なる可能性(ライブ授業、通信等)を視野に入れて茗荷谷教会内移転を決定しました。
3月11日、定例責任役員会に、奥田稔理事長、松村誠一校長、大矢公子音楽科主任が来教され、27年間の教室提供と大谷レニー先生、菊地を教師として派遣してくださったことに感謝を述べられました。
この間、私たち大井教会は、神学校の働き、学生の教育に愛と祈りを惜しまず、直接的関わりを持ち続けたのです。
私たち大井教会は働き人を養成する神学校の働きを今後も覚え、祈り続けたいのです。
『惜しんでわずかしか種を蒔かない者は、刈り入れもわずかで、惜しまず豊かに蒔く人は刈り入れも豊かなのです』。(Ⅱコリント9:6)