小学科天城夏期学校 小学科夏期学校委員長 直津 晴子

  今年も明日5日から7日まで、生徒84名、引率者37名が参加して、小学科夏の一大イベ

ント・天城夏期学校が行われます。

  この夏期学校は1955年に小中学生を対象に小金井浴恩館で始まり、以来一度も休まずに

行うことが許されてきました。しかし東日本大震災によって私たちは、それまで当たり前

のように準備し実施してきた夏期学校が、決して当たり前ではない事に気付かされ、心新

たにされたのです。

  そしていよいよ明日から、大切な子どもたちをお預かりしての緊張の三日間が始まりま

す。今年のテーマは「神さまの平和(シャローム)」、聖書はマタイによる福音書五章九

節「平和を実現する人々は幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」です。聖書を

通して、イエス様が「神様の平和(シャローム)」を実現されたことを子ども達に伝え、

「神さまの平和」とは何かを共に思いめぐらし、武器では「神さまの平和」は作り出せな

いことを知り、「神さまの平和」を実現するために私たちにできることを共々に考えたい

のです。

夏真っ盛りの天城ではにぎやかに蝉が鳴き、水恋鳥広場に向かう道沿いには青々とし

た田んぼや、トウモロコシやナスの畑が広がります。恵み豊かな天城の自然も、そこで

営まれる人々の暮らしも、私たちの夏期学校も、すべてがまさに平和な時だからこそ可

能になると言えるでしょう。この平和も決して当たり前ではなく、私たちが守り抜かな

ければならないものなのです。

明日からの三日間、一人ひとりがみ言葉に励まされ何らかの決心がいただけますよう

に、また病気や怪我・事故なく過ごせますように、皆さま、ぜひお祈りでのお支えをお

願いします。