先月、9年ぶりに、ルワンダの訪問の機会がありました。前回は大井教会での夏期研修の後に行ったなと思いつつ新しい出会いいっぱいの10日間を過ごすことができました。
前回も思ったことですが、1994年のジェノサイドの生存被害者の方たち、ジェノサイドの加害に加わった人たち、またその家族の人たちは、佐々木さんが連れてくるムズング(肌の色が違う)の私たちの失礼な質問にも、誠実に耳を傾けてくれ、その質問に丁寧に答えてくださる。私たちがどう受け取るのか、「安全ではない」はずの関係でも、彼女たちの、彼らの痛みを、また神様の希望を語ってくれるのは何故だろうと思わされています。
私たちが誰かのために「奉仕」をするときに、その結果、何かしらの利益がなければ、目に見える実績や実りがないと、その奉仕は失敗、その働きはダメなものと思いたくなります。でも、ルワンダで起こされている神様の働きは、目に見える利益ではなく、もっと違った形の「利益」が積み重ねられているものでした。
ルワンダで神様が見せてくれる希望は、ジェノサイドの生存被害者も、加害に加わった人も、その家族も、ジェノサイドを知らない次の世代の人たちも、誰もが大切にされ、当たり前のように生きていい、どんな命も生きることを喜べる世界。今、私たちが住むこの理不尽にあふれた世界の中に、神さまの国が、小さくても生まれることが奉仕の実りになるのではないか思うのです。
私たちの聖書の言葉を生きる実りを、今週も共にいただいて参りましょう。