2020年の受難節(レント)に

世界中が、日本が、今まで経験したことのない大きな危機に直面する中で、愛の神は、私たちに何を語り、どう行動するよう求めておられるのでしょうか。このとき、イエス・キリストからいただいく「信仰」とは、「教会」とは何なのか。なぜ私たちは「主の日の礼拝」に、「祈祷会」に集い合うのか。それぞれが聖書に深く聴き、場所は離れていても祈りを共にささげていきたいのです。 新型コロナウィルスにり患し、命を脅かされている方々の癒しを祈ります。隣人に近づき、寄り添う危険が懸念される中、あえてリスクを引き受け、懸命に注がれている尊い働きを覚えます。苦難に直面し疲れ切り、希望を見出しえず、心がカサカサになった人びとの真ん中で、しかし主イエスは小さな食事を祝福し、喜び、神さまに賛美の祈りをささげられました(マルコ6:41)。この主イエスの賛美と祈りにあずかるとき、夕闇におおわれていく人里離れた寂しい場所は、神さまからいただく慈しみ、やすらぎ、希望を分かち合う場所に変えられていくのです。闇の中を歩む私たちを照らすために来て下さった主イエスを見上げて共に歩んでいきましょう。