1931年伝道開始、日本バプテスト連盟に加盟するプロテスタント教会です

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あけぼの幼稚園
メッセージ

巻頭言『「ところが」の希望』加藤 誠

 あんなにダメダメだった弟子たちが、別人のように力強く福音を伝える者に変えられていく。その不思議が使徒言行録の聖霊の物語です。

 弟子たち自身は「無学な普通の人」(4・13)でしたが、聖霊の働きによって彼らは変えられていきます。その背後に主イエスの確かな約束と篤い祈りがありました。そしてまた「そんなことが起こりうるのか?」という不思議な出来事が彼らの宣教を支えていくのです(五章)。

 あれほど「イエスの名で語るな!」と厳しく命じたにも関わらす、人々の前で「イエスの名による証言と癒しの業」をやめない弟子たちに、指導者たちは激しい怒りと殺意を向けていきますが、五章では「ところが」という出来事が二回立て続けに起こって、彼らの宣教はむしろ前進していきます。

 一回目の「ところが」は19節、牢獄の弟子たちを天使が救い出したこと。

 二回目は「ところが」は34節、ファリサイ派の教師ガマリエルが最高議会を教え諭して、人びとの烈しい怒りを鎮めたこと。

 いずれも「まさか!そんなことが起こりうるのか?」という「ところが」の不思議です。神が計画された出来事であるなら人間は止められない。人間の理性を超えて福音が出来事となる。最大の「ところが」はキリストの十字架と復活です。神の「ところが」に希望を置く。そこに信仰があります。

「あの計画や行動が人間から出たものでなら、自滅するだろうし、神から出たものであれば、彼らを滅ぼすことはできない」(5・3839)。

 人間のでたらめな言葉が力を振るう世界にあって「神から出たもの」に希望を置いていきましょう。 

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