巻頭言「 賛美の源泉 ~沈黙~」加藤誠

 先週の「教会音楽感謝礼拝~菊地音楽主事の働きに感謝して~」は、恵みあふれる礼拝となりました。プロジェクトチームの準備を心から感謝します。

 賛美は若者の信仰を育みます。子どもたちが思わず口ずさみたくなるオリジナル賛美があり、世代を超えて会衆みんなが賛美で一つになれることは何と大きな恵みでしょうか。

 また賛美は伝道の大きな力です。あけぼの幼稚園を卒業しても保護者OB・OGが賛美奉仕で礼拝につながり続けてくださることは大きな驚きです。「教会音楽」「教会学校」「あけぼの幼稚園」がそれぞれ「単独」ではなく、「総合」されて主を証しし教会を形づくる働きとなっていることを再認識しました。

 そして毎週の礼拝における奏楽、聖歌隊、ハンドベルなどの音楽奉仕の陰にどれだけの祈りと訓練が積み重ねられているか。それら多様な音楽奉仕を整え祈りで支える教会音楽主事の働きの大きさを覚える時となりました。

 今朝は、そのように主を証しし教会を形づくる、大切な「賛美の源泉」、「賛美を賛美にするもの」について聖書から聴きたいと思います。

 ヨハネ福音書一五章で、主イエスは繰り返し「つながること」「わたしの愛の内にいること」の大切さを語ります。特別な賜物をもつ人が演奏すれば「賛美」になり、素敵なハーモニーが奏でられたら「賛美」になるのか。そうではありません。「賛美」は、主なる神の前に自分を「小さく」し、神を「大きく」することです。主の恵みなしに自分は成り立たない、主の慈しみを離れては自分は何もできない。主の前に静まり、沈黙し、主の御言葉を慕い求める祈りが「賛美を賛美にする」ことを覚えたいのです。