「大井バプテスト教会では、過去から現在に至るまで教会音楽を大切にしてきた。多くの人々の祈り・エネルギー・才能・献金・努力が注がれてきた。」(『大井バプテスト教会五十年史』一〇二頁)
教会音楽の目的は、賛美を通してイエス・キリストの福音を宣べ伝えること、人びとの間で、世界の真ん中で「主を賛美すること!」です。
バプテストである私たちは、教会音楽は一部の特別な賜物をもった人たちの働きではなく、教会に集うすべての人によって担われる「教会全体のミニストリー(宣教の働き)」であると理解します。
それゆえ、教会音楽の最も大切な奉仕は「会衆賛美」です。会衆は礼拝で心合わせて賛美歌を歌い、その礼拝に集められた様々な人びとの賛美を通して、霊的な食べ物と創造的なエネルギーをいただきます。
礼拝の「会衆賛美」が祝福あふれる奉仕となるために最も大切なのは「祈り」です。主日礼拝に向けて牧師が準備する御言葉にふさわしい讃美歌を選び、礼拝全体が聖霊の祝福にあずかれるように「祈り」、奏楽奉仕者、聖歌隊、そして会衆一人ひとりを覚えて「祈る」。この「祈り」が教会全体にゆきわたる中で、毎週の主日礼拝の「会衆賛美」は恵みあふれる奉仕となるのです。
大井教会は大谷レニー先生を通して教会音楽の大切さと学び、訓練を受けた教会音楽のリーダー(音楽主事)の必要性を体験し、菊地るみ子先生を通して教会音楽ミニストリーを担う多様な働き人が育まれてきました。
これからも教会に集う一人ひとりが活き活きとした「神賛美」を携えて、各々の生活の場に遣わされていく礼拝を共にささげていきたいのです。