コロナ禍で会衆賛美を制限せざるを得ない日々を経て、教会音楽奉仕者の就任式を久しぶりに行えることを神さまに感謝いたします。特に「会衆賛美は会衆全員が奉仕者」ということの大切さに改めて気づかされます。主日礼拝で共に賛美できることは決して当たり前のことではなく、礼拝ごとに神さまが私たちに新たに注いでくださる恵みであると感じます。礼拝をより豊かなものとされる会衆賛美の声に支えられ、奏楽者・指揮者も恵みと励ましをいただきます。コロナ前と同じとはならずとも、会衆賛美を通して神さまが私たちにくださる恵みを受けつつ、これからも共に賛美し続けることができるよう祈り願います。
また、共に賛美することは「教会」と似ているのではないかと考えています。コーラスで例えるならば、私たちは各パートです。そして、そのコーラスをまとめる指揮者はイエスさまなのではないでしょうか。イエスさまの指揮によって、私たち(=教会)はそれぞれのパートを歌います。ひとつのハーモニーとなるためには各パートである私たち自身も「お互いの声に耳を傾けること」が大切です。イエスさまの指揮を「土台」に私たちが共に「大井教会のハーモニー」を奏でていくことができるよう祈り求めていきたいのです。
音楽主事不在という大井教会にとっての大きな出来事をいただき、二〇二三年度の歩みが改めて教会音楽について共に考えるときとされたいと願います。この歩みがキリストによる再構築(リコンストラクション)となりますように。