巻頭言「大嶋重徳さんをお招きするということ」加藤ゆみ子

大嶋重徳さんをお招きするということ 

             特別講演会プロジェクトチーム 加藤 ゆみ子

  大嶋先生の著書「若者と生きる教会」。その冒頭付近には次のように。

「『青年が育ってほしい』と言いながら、『大人にとって都合の良い奉仕者が育ってほしい。そのために青年伝道をしよう』というのが本音であるならば、その動機を鋭く見抜いている若者たちは静かに教会から離れていきます。」

 いきなり斬りこんできます。そして、若者たちがキリストの体なる教会を愛し、自覚的に教会を建て上げていくようになるにはどうすればいいのかと続きます。でも決して方法やマニュアルが語られるのではありません。

 聖書は「若者」をどのようにとらえているか、そこから見えてくる私たちが立ち返る場所、進むべき方向を指さしてくれるのです。聖書の若者観を「未完成性」と「途上性」であるとして、教会が若者と生きる決意をするということは教会もまた「未完成」で「途上にある」ということに私たちを引き戻してくれます。

 三年ぶりの特別講演会ということで心が高揚しがちだけれど、静かに祈ってその日を待ちたいと思います。講演を通して、若者と生きるということが「私たちもまた神の忍耐と聖霊のとりなしの中を歩んでいることを自覚させられる機会」となるといいな、と思うからです。

 九月十一日十一時半からの礼拝では少年少女・青年の皆さんにむけてお話をしてくださいます。題名は「あなたの名前を呼ぶ神」。その時、神様から自分の名前を呼ばれる体験をすることでしょう。礼拝後は大嶋先生を囲んでのランチタイム(青少年中心)もあります。いっしょに素晴らしい時をすごしましょう。