1931年伝道開始、日本バプテスト連盟に加盟するプロテスタント教会です

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あけぼの幼稚園
メッセージ

巻頭言「命 の 対 話」加藤誠

 先週の子ども祝福式に続いて本日の召天者記念礼拝と、私たちはこの時、土のチリから造られた一人ひとりが神の愛の息吹を受けて生かされている不思議と、多くの人との交わりの中でお互いに影響を与えながら生かされている恵みについて、聖書から聴く貴重な機会をいただいています。
 
 『死ぬ瞬間の五つの後悔』(ブロニー・ウエア著)は、余命宣告を受けた終末期の患者さんを在宅でケアするブロニ―さんが、出会った方々との対話をまとめたものです。この本を読んで示されたのは、人はさまざまな後悔や苦悩を打ち明けることのできる相手を一人でも見いだせた時、自分の人生を再定義して前を向くことができるということ。患者さんたちにとってはブロニ―さんがその対話相手になったわけですが、一方、明るく前向きに生きてきたはずのブロニ―さん自身が燃え尽きて一歩も動けなくなった時に、彼女を救ったのは、自分を信頼して語ってくれた患者さんたちとの対話でした。実は彼女自身も幼い時に受けた心の深い傷を抱えて生きる一人だったのです。

 私たちは「過去」を変えることができません。それゆえに「過去」に負った深い心の傷、後悔、憎しみや憤りなどを克服することができず、それらが大きな心の重荷となって私たちを苦しめます。その私たち一人ひとりの傍を歩み、「命の対話」に導く方として主イエスは来てくださいました。私たちの苦悩を受け止め、罪を贖い、変えられない「過去」に新しい意味を与え、再定義し、希望に向かう命の道に導く方として。この十字架の主によって私たち一人ひとりは「決して空しく天に戻ることのない命」を生きることがゆるされている。ここに聖書の救いが示されています。

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