1931年伝道開始、日本バプテスト連盟に加盟するプロテスタント教会です

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あけぼの幼稚園
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巻頭言「そんなことがあってはならない」加藤 誠

 ルカ二〇章「ぶどう園と農夫のたとえ」は、主なる神とイスラエル(私たち)の関係、私たちの生き方を問うたとえ話です。

 私たちは生きるのに必要な賜物、恵みを神から十二分に与えられています。そこで求められているのは、神との交わりを大切にした関係性であり、神の恵みに対する応答的な生き方でしょう。

 ところが私たちは神への感謝を忘れ、自らの貪欲に目を閉ざされ、神に対して反抗的で敵対的な生き方しかできていないのではないか。そして神の子さえも自分たちの手にかけてしまう決定的な罪を犯していく。「そこまでひどいことをしているとは思えませんが…」と言い訳をしたくなるけれど、主イエスから見ると、私たちは神の恵みを強奪し、主イエスを日々十字架につけてしまう生き方しかできていない。「そんなことがあってはなりません」と人々が答えたような、私たちの的外れな生き方とその悲しい滅びの結末を、主イエスはこのたとえ話で厳しく問いかけているように思うのです。

 

 ただ主イエスはそこに詩編一一八編の御言葉を付け加えられました。

 詩編一一八編は、人々が捨てた石を隅の親石とする神の驚くべき救いの業が語られ、最後は「恵み深い主に感謝せよ」という賛美で終わっています。私たちの罪の悲惨な結末としての十字架。しかし「それで終わらない」。十字架を通し復活の希望に導く、驚くべき神の業を主イエスは示されました。

 「そんなことがあってはならない」生き方しかできていない私たちに対する驚きの救い。「恵み深い主に感謝せよ」という応答をささげていく私たちでありたいと願います。

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