山を動かす信仰   加藤 誠

11月2日の臨時総会で大井教会は「副牧師招聘」と「招聘委員会の設置」を決議しました。しかしこれは最初の一歩に過ぎません。まだこれから五歩、六歩と続きます。招聘実現までに一年なのか、それとも二、三年かかるのかも未知数です。この決議がそれぞれ「わたし」の決議となっていくために、祈りの具体を積み重ねていきましょう。
①必要な招聘委員が起こされるように。②招聘方針をまとめるプロセスが「これからの大井教会の宣教」を深く語り合う場となるように。③副牧師を立てることが、教会員一人ひとりの献身と協働を高めるものとなるように。④新礼拝堂建築と副牧師招聘という大きな「山」を前にした私たちの信仰がふさわしく整えられるように。⑤「これからの大井教会の宣教」を共に担う友が起こされるように。⑥招聘に必要な責任ある財政を整えられるように。⑦主は大井教会にふさわしい副牧師を選ばれていると信じて祈り続けられるように。

「神への信仰を持て。アーメン、私はあなたたちに言う。この山に『引き抜かれて、海に投げ込まれてしまえ』と言い、その心の中で疑わす、ただ自分の語ることは必ず生じると信じる者には、そのようになるだろう」(マルコ11・22~23、岩波訳)。この時、主イエスが直面していた「山」とは「見かけは立派でも実のない礼拝」に堕落していたエルサレム神殿のことです。その「山」への厳しい批判は「自らの抹殺」を意味するにも関わらず、主イエスは「神への揺るがぬ信仰」をもって「山」に立ち向かっていきます。それは「十字架の死を貫いてあらわされる復活を信じる信仰」でした。目前の困難だけを見るのでなく、その困難を貫いてあらわされる復活の命を見ていきたいのです。