「これらのことを話したのは、わたしの喜びがあなたがたの内にあり、あなたがたの喜びが満たされるためである。わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。」(ヨハネ福音書15・11~13)。
二〇一八年の漢字に選ばれたのは「災」でした。自然の猛威が起こす「天災」に心を痛めた一年であり、これでもかと毎日繰り返される「人災」に深い悲しみを覚えた一年であったことが、そこに映し出されているのでしょうか。
一方で、クリスマスを漢字一文字であらわすなら、「愛」を選びたいと思います。馬小屋の飼い葉桶に生まれ、十字架の死にいたる貧しく小さな生涯において、イエス・キリストは私たち一人ひとりに注がれている「神の愛」を鮮やかに示されたからです。
あけぼの幼稚園の子どもたちがページェント(聖誕劇)をささげる姿に大切なことを示されます。目をきらきら輝かせながら、「神さま、イエスさまをありがとう!」とまっすぐにささげられる賛美。与えられた役に喜んで取り組み、さりげなく友だちの手を取り、助け合いながら一緒に劇をつくりあげていく温かな仲間意識。「神さま、世界中の人たちが自分の大切なお友だちや家族と一緒にクリスマスのお祝いができますように」と小さな手を組み合わせてささげられるお祈り。子どもたちのまっすぐな賛美と、お互いの間に通わせる優しさ、そして世界に向かう祈りを、私たちおとなたちが少しでも見習うことが出来たなら、この世界を神さまの喜びに向けて少しでも変えていけるのではないかと。「このクリスマス、主イエスを大切に心にお迎えする私とさせてください。」