1931年伝道開始、日本バプテスト連盟に加盟するプロテスタント教会です

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あけぼの幼稚園
メッセージ

巻頭言「イエス・キリストの名」加藤 誠

 この暑い夏、第二礼拝では使徒言行録が証しする最初期の教会の姿を通して、聖霊の熱い励ましを受けていきたいと願っています。

 ペトロとヨハネがエルサレム神殿の「美しい門」の前で「生まれながら足の不自由な男」を癒した奇跡(使徒三章)は、「イエス・キリストの名」による福音の力強い働きを示す、とても重要な出来事です。

 何よりも「イエス・キリストの名」は、「金や銀を持たず」(3・6)、「無学の普通の人」(4・13)であるペトロたちを「邪悪なこの時代」(2・40)の中に立ち上がらせ、歩ませる力であることがここで証しされています。

 また「イエス・キリストの名」は、「美しい門」の前に毎日運ばれて置かれていた一人の男を、神を賛美して生きる人生に立ち上がらせます。彼は毎日「美しい門」から神殿に入っていく人たちをどんな思いで見ていたのでしょうか。彼に許された生き方は一つだけ。人びとに物乞いをして生きること。「邪悪なこの時代」のもとで、そのような生き方に縛り付けられ抑えつけられていた男を「イエス・キリストの名」は解き放つのです。

 さらに「イエス・キリストの名」は、その男の人生だけでなく「邪悪なこの時代」そのものを変える力としてここで働いています。

 それまで「障がい」をもつ人を礼拝から排除していた神殿は、その隔ての壁を「イエス・キリストの名」によって壊されます。神に創られ命を与えられた私たちは、誰もが神を喜び賛美して生きる祝福に招かれている。「邪悪なこの時代」がもつさまざまな「壁」を壊していく大切な働きを、私たち教会は「イエス・キリストの名」において託されていることを今朝、覚えたいのです。

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