そうであってはならない   加藤 誠

広木愛牧師の就任式・感謝礼拝が来週に迫りました。丁寧に準備を重ねて整えてきてくれたプロジェクトチームの働きに心から感謝します。

このたびの礼拝のために、遠く福岡の地から祝福と祈りを携えて駆けつけてくださる教会があります。広木牧師を西南学院大学神学部に送り出した田隈教会、神学生時代に研修教会として通った久留米荒木教会と長住教会です。一人の献身者が生み出され、その学びが支えられ、伝道者として立てられていくまでに、実に多くの祈りが注がれてきたことを覚えると共に、私たち大井教会はその祈りの実りを受けて、主なる神から広木牧師を送っていただいたことを心に刻みたいのです。

さて、私たち大井教会は四年前から『「共に」教会を形づくる』というテーマを掲げて歩んでいますが、広木牧師を立てる恵みと同時に、新しい礼拝堂建築の恵みをいただいている今、「どのような主イエスの協会を形づくっていくのか」を、さらに具体的に言葉にしていきたいと願います。

例えば新礼拝堂建築のコンセプトの一つに「心のバリアフリーが生まれる空間」という言葉があります。どの人も排除されることなく大切に受けとめられ、「ここにわたしの居場所があり、礼拝する場所がある」と感じることのできる建物ということですが、それは単に建物がバリアフリーになれば良いわけではなく、私たち自身がそのようなマインドを聖書からしっかりいただいて、言葉と行動であらわすことが求められるのです。「しかし、あなたがたは、そうであってはならない」(ルカ22・26)。この世にならう交わりではなく、主イエスの信仰と愛と希望に突き動かされた交わりを一緒に形づくっていきたいのです。