巻頭言「残るもの 広木 愛」

 新しい礼拝堂に椅子や荷物が入れられ、一年ぶりの大きなお引越しが行われました。前回に引き続き、わたしが一番心に残っているものは、「寄せ書き」です。舞台の本棚で眠っていた寄せ書きは、日の丸つき。寄せ書きの歴史を調べてみると、戦争に出兵する人達に、日の丸を背負って、国に殉じて死ぬことを覚悟して、命を懸けて出かけてくるように、応援をするという歴史があることを知りました。

 書かれているメッセージを読むと、励まされるみ言葉がたくさん書かれているのですが、この寄せ書きを送られた方が戦争に行かなければならなかった現実を突きつけられた気持ちでした。この寄せ書きがこれまで残されたように、今回の2回の大型引っ越しでも、何を残すのかが話し合われていきました。その選別方法は、それぞれの部会で異なりました。コロナで集まることが難しい中ですが、新しい礼拝堂でどんな活動をするのかなど、新しい働きが生み出される大切なプロセスなのだろうと信じています。

 「新しい礼拝堂がもっとこうだったらよかったのに」、「あれがあったらよかったのに」という思いがあるかもしれません。私たちが活動する中で、必要な物も確かにあります。でも一番は、大井教会の宣教の働きが始まった時から、今に至るまで変わらないものは、「しかし、主の言葉は永遠に変わることがない」と約束されているように、神様の言葉、聖書なのだろうと思うのです。

 大井教会の歴史一つ一つは、「朽ちる種からではなく、朽ちない種から、すなわち、神の変わることのない生きた言葉によって新たに生まれたのです」と思うと、どんな働きも主が導いてくださっているのだろうと思います。

時代が移り変わるときでも、変わらない神様のみ言葉のみが、私たち大井教会の一番に、残したいもの、残すべきもの・・なのだろうと思います。