豊かな秋に向けて 教会学校長 酒井 和恵

七月から八月にかけて、教会学校では多くの行事が行われました。夏期子ども伝道、児童科修養会、少年少女科の「隣人に出会う旅」のための事前合同学習、そして小学科夏期学校。そのすべてが、皆さまのお祈りと主の見守りのうちに祝され、豊かな学びの時をいただけたことを感謝いたします。
先週の振起日には、たくさんの久しぶりの顔を見ることができ、児童科と成人科では出席者が今年最高となりました。
この秋、私たちは三年ぶりに特別伝道集会を企画し、広くイエスさまの福音を伝える時をいただける大きな喜びのうちに歩んでいます。今回、「ひらく・ひらかれる」をテーマに、奥田知志牧師を講師としてお迎えします。皆さまご存じのように、奥田先生は教会の働きを広く世に開き、「伴走型支援」という孤立した人々への伴いを世に問う活動をなさっています。

九月から聖書教育では「ルツ記」を学んでいます。ルツは「主の会衆に加われない」と言われたモアブの女性ですが、マタイ一章のイエスさまの系図に挙げられた四人の女性の一人であり、女性でありながら旧約聖書の中でその人生の歩みを一編の書物として取り上げられた人物です。
選ばれた民「イスラエル」ではない女性がイエスさまの誕生に深くかかわっていることを旧約の時代から聖書は示しています。民数記でも、イスラエルではない寄留の民も主の民であると示されています。そうしてこの遠い東の地、日本にまで福音を届けていただく恵みに今私たちはあずかっています。
主がすべての民に良き知らせを伝えるようにと示してくださっています。私たちも教会を、自分自身を「ひらく」秋にしたいと祈ります。