和解と平和のろうそく   広木 愛

希望、平和、喜び、愛、そして最後にキリストのキャンドル。わたしがこのキャンドルの意味を知ったのは、大学で唯一のクリスチャンの同級生宅での家庭集会でした。一緒に聖書を読んで、讃美歌をうたい、アドベントキャンドルに関する聖書を、クリスチャンではない友人たちと一緒に朗読しながら、ろうそくに点火していくという、ミニクリスマス礼拝を行ってくれました。当時、教会から離れていたわたしにとって、「希望、喜び、愛」は教会の専売特許で、私の生活からは程遠い言葉に聞こえました。しかし、広島の大学だったので、平和だけは身近で、平和のキャンドルに思いを寄せることができたクリスマス家庭集会は、わたしにとって、少しだけ神さまとつながっていると実感できる時になりました。
平和の君は、ひとりの幼子として、力でもなく、権力でもなく、小さく弱い存在として、この地に送られてきます。この喜びの出来事は、ルカによる福音書では、定住する家のない羊飼いたちに伝えられます。
主の福音は、平和の君、イエス・キリストを通して、わたしたちのもとにとどけられました。わたしたちに伝えられたイエスさまは、飼い葉桶に生まれ、最期の時は、十字架の上。そのイエスさまの歩みから、わたしたちは福音をいただきます。
イエス・キリストの生き方は、人と人との隔て、神と人との隔てをとり除いてくださり、主の家族として招かれている一人ひとりと向き合い続ける歩みではなかったでしょうか。アドベント二週目、わたしたちの間にある隔ての壁を、取り除き、かわりにキリストからいただく和解と平和のろうそくを灯してまいりましょう。