クリスチャンとして「道徳」を考える   広木 愛

玉川聖学院で行われた教会セミナー。今年のテーマは、「道徳」の教科化に関することでした。講師は、水口洋先生(玉川聖学院中高等部長)でした。首都圏の教会から百名以上が集い、今、中高生が置かれている学校現場、また幼稚園、小学校、大学の教育現場にある公教育の問題を分かち合っていただきました。二〇一八年度から小学校で、また二〇一九年度から中学校で「道徳」が教科として教えられることになります。教科として「道徳」が教えられるということは、国の検定済みの教科書を用い、授業の評価が行われることを意味します。そこでは、戦後大切にされてきた「個」の尊厳を大切にした教育から、国や社会全体の利益に資する教育への変化が見られるそうです。

「道徳」が必要だと七割の人が考えている社会の流れの中で、ミッションスクールとしてこの問題をどう考えていくのか。教会が「道徳」の問題をどう捉え、教会に集う子どもたちと一緒に聖書から学んでいくか。若者と向かい合う時、教会はどんな姿勢を持つのか。また教会は、大人の言うことを百%疑いもせずに受け入れる「いい子」を育てる場ではなく、目の前の出来事、語られる言葉が本当に正しい出来事、正しい言葉なのかを考えることのできる子どもたちを育つ場であってほしいと、水口先生から投げかけと大きな宿題をいただきました。

二月一一日、「信教の自由を守る日」に、わたしたちキリストの福音と出会った者として、キリストの福音の光に照らし合わせながら、「道徳」教育、また教会教育を考える時をいただきたいと願っています。